2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

姓はボックス名はマロン・・・(4)奮戦10年

4.それから10年後 今の感想は? 飼って良かった? いいえ、大変でした。 被害その1.マロンは布を食べるのです。見ていると寝ているときに近くにある布地をまるで夢見心地のように目をつぶって食べています。量的には多くないのですが、大きいのでは4…

姓はボックス、名はマロン・・・猫との奮戦記(3)

3.マロン この子猫は生後数ヶ月にして忍者であり跳躍の選手である。小さいので少しの隙間をかいくぐって神出鬼没。高いタンスの上にも、いろいろなものを跳躍台にして飛び上がってくる。物を書いているそのペーパーの上にマッタク知らぬ顔して座る。パソコ…

姓はボックス、名はマロン・・・猫との奮戦記(2)

2.飼い猫になるかどうか いつもより早く帰ってきた息子がすぐに子猫の存在に気づいた。ミャーミャー・ニャーニャー小さいのにあれだけ高い音階で鳴くと誰でも気づく。それにしても土手の箱の中では静かだったが、あれは鳴き疲れていたのだろうか、それとも…

姓はボックス、名はマロン・・・猫との奮戦記

1.箱入り娘?息子? 夕方の散歩タイムを告げる吠え声がしてきた。愛犬ハリーの楽しみは散歩とエサ。犬にとってのこの大きな楽しみは、何人といえ削除するわけには行かない。 九月とはいえまだ真夏の延長にあるような夕陽を浴びながら、香東川の土手を歩い…

あまてらす 8.地球の存在

地球の存在 太陽の燃料はおよそ100億年分で、今までに46億年たっている。あと50億年余りで燃え尽きるが、その前には半径が100倍以上になって明るさも数千倍になる。水星と金星は飲み込まれ、地球は蒸発。 そして、その後太陽は小さくなり暗く超高…

あまてらす 7.通信回復!

通信回復! 「ワームホール通過予定まで10時間」 指令管制センターの前面に大きく表示が出た。 計算では明日の午前3時に通過して出てくるはずである。そのため、深夜にも拘わらず室内にはこの研究に参加したすべての研究者が全国から集まって来ていた。 …

あまてらす 6.ワームホールなら

ワームホールなら・・・ ワームホール は、時空構造の位相幾何学として考えられた構造の一つで、時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域でありトンネルのような抜け道である。ブラックホールに落ち込むものは何であれ、特異点にぶつかって存…

あまてらす 5.100年後の画像

100年後の画像? 先ほどの理論を単純化して考えると、宇宙船内で光速度1ヶ月間生活すると、地球では1年経過ということになる。その計算で行くと、100年後の地球を見るためには光速度100ヶ月、つまり8年4か月ばかり光速宇宙船で逆行して過ごすと…

あまてらす 4.浦島太郎現象

浦島太郎現象 さて、高性能のTMT望遠鏡で1億年前の惑星を見ることは、容易である。たとえばある惑星Aを望遠鏡で映し出すと、そこに出てくる映像はA星の1億年前の状態を映し出しているというたとえができる。1億年前と言わずにもっと近いB星は1000万年…

あまてらす 3.「死国」の秘密基地

「死国」の秘密基地 あまてらすの「特別な任務」は、このような世界の研究者の共通した3大目標の調査及び探索ではなく、「地球の未来を見る」秘密探索プロジェクトである。そのため、日本の宇宙基地として確固たる地位を持つ種子島宇宙センターではなく、世…

あまてらす 2.未来探査船

未来探査船 探査船あまてらすは無人宇宙船である。もちろん日本の優れた宇宙船技術によって有人でも打ち上げることは可能であったが、任務の特殊性とブラックホール通過による帰還の困難性、及び光速での飛行により、もし帰還できたとしても地球に降り立った…

あまてらす 1.西暦2046年

西暦2046年。 「本日、通信なし」 「本日、通信未着」 というのが毎日の報告となって久しい。 研究所では、すべて予定通りに飛行しているという想定の下できわめて少人数による日常の運営が行われており、別に毎日「通信なし」と報告することもないのだ…

100年後の地球? 宇宙探査船・地球環境・「死国」

あまてらす 四国のカルスト台地に天文台が建設された。 しかし、ここは実は秘密の宇宙探査船基地であった。開発責任者の宇宙天文物理学者である早瀬博士は財界からの寄付をもとにこの基地を建設したのだ。その目的は100年後の地球を撮影して、その映像を…